サービスを立ち上げるにあたって、競合分析を行なうことがあると思います。 競合を明確にしておくことで、市場規模を予測できたり、ユーザの動向を観察するのに役立ちます。 競合分析で重要なことは、単に似たようなサービスを挙げるのではなく、 ユーザのニーズにもとづいて考えること です。 これについて、事例などをもとに方法を解説します。

競合分析のメリット

競合分析を行なうことで、以下のようなことが分かり、サービスの企画に役立てることができます。

  • コアバリューはなにか
  • 誰が使っているのか
  • どんな機能があるか
  • なぜその機能があるのか
  • どのような使われ方をしているか
  • どんなマーケティングをしているか
  • なぜその製品が広まっているのか
  • ユーザはそのニーズにどれくらいの対価を支払うか
  • いつからその製品があるのか
  • 開発体制はどれくらいの規模か
  • 自分たちはどの市場を開拓しようとしているか

競合を選定する方法

では、どのようにして競合を選べばよいのでしょうか。 以下の3つの手順で考えると、選ぶべき競合が見えてきます。

  1. 自分たちがつくろうとしているサービスのコアバリューはなにか
  2. そのコアバリューはユーザのどんなニーズを満たすのか
  3. 彼らは現状そのニーズをなにで代替しているのか

ここで重要なのは、「ニーズにもとづいて考える」ことです。

フォード・モーター創設者のヘンリー・フォードは、顧客のニーズに関して以下のように述べています。

もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、 彼らは「もっと速い馬がほしい」と答えていただろう。

自動車がなかった時代に、人々は「自動車がほしい」とは思いもしません。 同じように、あなたがつくるサービスが存在しない時点では、ユーザは「あなたのサービスがほしい」とは思わないでしょう。

ユーザのどのニーズを満たし、現状それをなにで代替しているのか、それが本当の意味での競合となります。

事例

ここで、オフィスで働くビジネスマン向けのドキュメント共有サービスを例に考えてみましょう。 ドキュメント共有サービスといえば、古くはWiki、最近だとQiita:Teamesaなどが競合として考えられると思います。

しかし、近くにいる同僚との情報共有は、オンライン上だけでしょうか? 同じオフィスなら紙の書類かもしれませんし、ホワイトボードやポストイットの方が手軽かもしれません。 電話やボイスメッセージ、あるいは同僚への伝言も、根源的な意味での情報共有と言えるでしょう。

ドキュメント共有サービスを考えるときに、単にWikiなどと比較して考えるのではなく、「同僚への伝言」といった情報共有方法も競合として考える必要があります。

おわりに

自分たちのサービスがどのニーズを満たそうとしているかを考え、その競合を明確にすることで、企画に役立てることができます。 同様のサービスを挙げるだけでなく、一歩踏み込んで競合を洗い出してみましょう。